優秀な生徒に個別指導は合わない?

個別指導か集団一斉授業か?

学習塾選びでどちらが成果があげやすいか?

個別指導は、講師と生徒が一対一で行うので、生徒は始終授業に集中しなければなりません。
また、講師がすぐそばにいるので、生徒は質問がしやすい環境にあります。

そして、講師は生徒の学力などをしっかり把握しているので、生徒の実力に合わせた指導ができます。

  • 学校の授業についていけなくなった。
  • 塾の授業についていけなくなった。

このようなタイプのお子さんには、個別指導の学習塾はとても良いと思います。

しかし、もしあなたのお子さんが、成績が優秀で偏差値も高いレベルの学校を狙えるような位置にいるのなら、個別指導はお子さんの成績を最大限に伸ばせる可能性は低くなる場合も考えられます。

どのような点が、個別指導ではカバーすることができないのか?

それは、他の生徒と張り合うことによる緊張感です。

集団授業の場合は、自分と他人を比較せざるを得ない環境があります。

  • 「負けたくない」
  • 「もっと上のクラスになりたい」
  • 「上のクラスを維持したい」
  • 「友達と同じクラスになりたい」

このような環境、集団の中で切磋琢磨しながら授業をすることでモチベーションがアップするタイプは、成績の良い生徒が多い傾向にあります。

個別指導には、いわゆる「安心」してしまうことで、それ以上伸びなくなってしまうということがあるので注意が必要です。

集団授業を行う学習塾の利点ですが、日能研やSAPIX(サピックス)などでトップクラスなど集団のレベルが高い集団ならば、そこでできた友人もレベルが高いです。

その友人と競い合い共に過ごすことで、成績も自然と伸び、そのような友人と仲良くなることで、将来的にもプラスになるということもあります。

集団一斉授業を行う塾は、弱点を克服できないまま授業が進められついていけない

ストレスがたまるなどの欠点があります。

たとえば、日能研やSAPIX(サピックス)などでついていけなくなったので、集団授業を行う学習塾と平行して個別指導を取り入れて成績を上げているという方法をとるというご家庭もあります。

個別指導と集団授業の長所・短所を上手に利用して成績を上げていくというのは、中学受験を効率よく希望の学校への合格を手に入れるためにはかしこい選択といえるでしょう。

けれども、個別指導の費用は高額です。生徒の人数に合わせて講師を集める必要があり、人件費が受講料に影響してくるからです。

お金のあるご家庭でないとなかなかできない選択ですね。

お子さんの成績が高い、または難関レベルの学校を狙うのであれば、集団授業で切磋琢磨し、弱点をご家庭でしっかりカバーするという方法が良いのかもしれません。

しかし、お子さんにもいろいろなタイプがあります。

個別指導のみで難関に合格するお子さんもいれば、集団と個別を組み合わせても希望の学校に合格できなかったというお子さんもいます。

大事なのは、お子さんの性格と家庭の経済状態をよく見極めそれぞれの長所と短所を把握した上でお子さんに合った塾を選ぶということではないでしょうか?

お子さんともよく相談して、納得の行く塾を選びましょう。