ヴァイオリン上達法は練習時間より練習の質です

娘が、ヴァイオリンで音楽高校を目指していた頃のお話。

今回は、練習の質について当時のことを振り返りまとめました。

たくさん練習したのに怒られるのはなぜ?

中3で、壁に大きくぶつかりました。

練習時間は、学校から帰ってから寝るまでヴァイオリン。

その合間に、ご飯を食べる、お風呂に入る、

隙間時間で学校の宿題を片付けて、休憩時間もほとんどありません。

練習時間は、平日は5時間。休日は、8~10時間。

でも、レッスンへ行くと先生から

  • 先週から何も変わっていない。
  • あなたはただ指を回しているだけ。
  • 何が表現したいのかわからない。
  • 音楽が伝わらない
  • 相変わらず音程が甘い

ダメ出しのオンパレード。

練習時間も少なくないのになぜ上がっていかないのか・・・・

「あなたの練習方法が非常に悪いからです」

このように指摘されました。

練習時間が多いことでやった気になっていないか・・・

意味のない練習を何時間もやっていなかったか・・・

ヴァイオリンが練習時間に比例して上達しないのは、練習の質が悪かったから。

まずは、何が出来ないのかを把握する

フォームを検証してみる

スポーツ選手と一緒です。からだのクセは、意識的に確認する作業を定期的にしないと、修正しても元に戻ってしまいます。

  • 指の押さえ方にあるのか (押さえ方で音程が甘くなる)
  • 不自然に力が入っている部位はないか。
  • 左手は正しい形で指が開いているか。
  • ポジション移動はスムーズか
  • ボーイングは正しいか (弦に弓がしっかり乗っていないと浮いた音になる)
  • 体重のかけ方は問題ないか
  • ヴァイオリンが下がっていないか

音程にこだわる

ヴァイオリンは音程が命です。どんなに難しい曲を弾いても音程が悪いと上手くは聴こえません。

  • 開放弦で合わせられるところはあわせて正確な音程を覚えこむ
  • 指を見ず、一発で正しい音程が取れるようにこだわって練習する

楽譜を良く見る

  • 楽譜に書いてあることを正確に読む
  • 音符の流れで、頭の中に色や情景などをイメージして表現したいことを明確にする

いかにストイックになるかが上達の鍵

できていないことを書き出してみたら、全てやり方を教えてもらっていたのに、徹底してやっていなかった。

自分が出来ない課題を最短でクリアできるための方法を試行錯誤してこなかった。

娘は、中学になり一人で練習が出来るようになりました。先生からこのような方法で練習するように小さい時から言われてわかっていたはずなのに、その練習方法をいつのまにか適当にやるようになってしまっていました。

つまりストイックさが欠けていた。

ボーイングをやって音階をやってエチュードをやって最後に曲

このようなルーチン作業になっていた。

練習方法がルーチン作業になってしまうのはなぜ?

理由は、このような練習方法はストレスがたまること

ストレスがたまるので、中学生だった娘は、辛い練習方法が意志が弱く実行できなかった。

親が隣で口を出す小学生時代のやり方が思春期になり不可能となり親の管理も行き届かなくなったことも原因です。

この思春期のこの時期は、一番難しいそうです。

意志が強い子。上手くなるための地味な努力をすることが苦にならない子は、どんな分野においても上手くなる子です。

しかし、そういうお子さんは一握り。

思春期に伸びる子は、正しい練習方法を実践している

そもそも、正しい練習方法を知っているか知っていないかがまず上達の鍵です。

知らない人、また自己流で行う人はある程度までしか上手くなりません。

壁にぶつかりながらも、正しい方法でコツコツ練習すれば必ず上手になります。

ヴァイオリンの練習に役立つ本

鷲見三郎/ヴァイオリンのおけいこについては、こちらの記事で詳しく紹介しています