最近、子どもに辞書を引かせたこと、ありますか?
スマホやタブレットで何でも調べられる今、
親の私たちでさえ、辞書を開く機会はほとんどないかもしれません。
でも、辞書ってやっぱりいいなって、私は思うのです。
調べた言葉のまわりに、思いがけない言葉がたくさん並んでる。
辞書の良さは、ネット検索では出会えない“偶然の寄り道”が、学びの幅を広げてくれます。
調べた言葉の周辺から、思いがけない知識との出会いが生まれる──
これは、ネット検索では得がたい体験だと思いませんか?
そんな今だからこそ、辞書の良さを見直し、あらためて手に取ってみてほしい本があります。
7歳から「辞書」を引いて頭をきたえる

『用意するのは、総ルビ付きの学習辞書と付せんシール。そして、わからない言葉でなく、まずは知っている言葉を探して、付せんを貼り付ける。それだけで、小学校一年生の子供たちが目を輝かせて学習に没頭し、読解力や自主性を身につけていく。十数年にわたる教育現場での実践から確立された、話題の「辞書引き学習」ブームはこの一冊から始まった。』
この本には、そんな“辞書引き学習”の実践と魅力が詰まっています。
辞書と付せんの組み合わせが、
子どもの中に「自分でできる!」というワクワク感と達成感を生む。
なるほど、「辞書は難しいもの」という先入観をなくし、「辞書は自分のものだ」と感じられる仕掛けが見事です!
なぜ、7歳から「辞書」なのか─ 考えてみた
そもそも、なぜ”7歳から「辞書」”なのでしょう?
小学校1年生というのは、学びのステージが大きく変わる時期。
読み書きの基礎が身につき始め、「なぜ?」「どうして?」と疑問を持つ力が芽生え、言葉を使って自分の考えを表現し始める頃です。。
つまり、「ことばの世界が一気に広がる」大切なタイミングなんですね。
この時期に出会う辞書は、単なる調べものの道具ではありません。
自分で言葉を探し、自分の力で意味を理解し、そこから新しい発見をする──
そんな体験のすべてが、「考える力」「学び取る力」「表現する力」の土台になります。
早すぎず、遅すぎず、ちょうどいい時期。
それが、”7歳から「辞書」”の答えでした。
辞書はその「知りたい」「わかりたい」という気持ちに応えてくれる、最良のパートナー。
自分で調べて、自分の言葉で理解する経験は、ただ教わるだけでは得られない思考力・語彙力・学習力の土台になります。
そして何より、「わかった!」という小さな成功体験が、学ぶことの楽しさにつながっていきます。
だからこそ──
言葉への興味が芽生えるこの時期に、辞書と出会っておくことがとても大切なのです。
辞書の良さを深掘りする
1. 「言葉の意味」を自分の頭でつかむ力がつく
- 辞書を引くと、似た言葉と比較したり、意味の違いを考えたりする習慣が身につきます。
- 自分で調べて納得することで、記憶にも深く残ります。
- インターネット検索は便利ですが、「一番上に出てきた答えを見るだけ」では、思考のプロセスが生まれにくくなります。
2. 文脈のない「断片的な情報」ではなく、「正確で体系的な意味」に触れられる
- 辞書は、専門の編集者が厳密に調整しているため、信頼性が高いです。
- ネット情報は玉石混交で、曖昧だったり、俗的な使い方が優先されたりすることもあります。
3. 思いがけない言葉に出会う「寄り道」が、語彙力を伸ばす
- 紙の辞書では、目的の言葉の近くにある別の語にふと目が留まり、「あ、こんな言葉もあるんだ」と発見があります。
- こうした偶然の出会いは、ネット検索では起こりにくいです。
4. 日本語に対する感覚・ニュアンスの理解が深まる
- 「似ているけど違う」言葉の違いや、文語・口語、丁寧語・敬語などのニュアンスの違いが、辞書では整理されて説明されています。
- たとえば「反省」と「後悔」、「同情」と「共感」など、意味をちゃんと理解して使えるようになります。
5. 調べる「手間」そのものが、学びを深くする
- 自分で時間と労力をかけて調べることで、言葉の背景まで考えるようになります。
- 調べた分だけ、自分の中に「使える知識」として定着していきます。
辞書を引くのは、ちょっと手間がかかるかもしれません。
でもその時間が、言葉を自分のものにする大切な時間になります。
低学年のお子さんをお持ちのご家庭には是非読んでいただきたい本です。
- スマホを子供のころから与えられている環境。
- パソコンを子供の時から触れる機会の多い環境
子供が辞書を使わなくなってしまったのは大人の責任です。
子供が大きくなってしまうと積極的に辞書を引く習慣を身につけるのは大変です。
親が意識的に面白そうに辞書を引く姿を見せることが大切なのだとあらためて感じました。
7歳から「辞書」を引いて頭をきたえる
「『7歳から「辞書」を引いて頭をきたえる』は、子どもが辞書に親しみ、楽しみながら語彙力・思考力・学習力を伸ばしていくための“親子の実践ガイド”です。
辞書を使った具体的な遊びや学び方、声かけのコツが丁寧に紹介されています。
最近は、大人も、子どももネット中心で積極的に辞書を使わなくなってしまいました。
ネットの情報は早くて便利だけど、断片的だったり間違っていることも。
辞書の良さは、正確な意味や使い方が丁寧に書かれていて、ふと目に留まった別の言葉から新しい発見があることもあります。
『7歳から「辞書」を引いて頭をきたえる』は、子どもが辞書に親しみ、楽しみながら語彙力・思考力・学習力を伸ばしていくための“親子の実践ガイド”です。辞書を使った具体的な遊びや学び方、声かけのコツが丁寧に紹介されています。