我が家は家庭教師で劇的に成績が上がり、中学受験で第一志望の中学校へ合格できましたが、誰もがそんな成功ストーリーというわけではありません。
中学受験には最新のデータを持っていることが強みです。
例えば、近年の算数の問題傾向、理科の問題傾向
そう言ったデータの多さは大手塾にはかないません。
女子校に頻出度が高い国語の文学史や文法を暗記しておくと得点源になるからと完璧に覚えさせるという家庭教師の先生がいたそうです。
小学校5年のまだ余裕のある時期ならいいのですが、その指示をされたのが6年の夏。
秋に受験予定の過去問を解いていて文学史はほとんど出ない、文法もわずか。配点からいっても全問出来なくても問題がない程度で愕然としたそうです。
このケースは、6年夏に志望校が決まっていなかったということが招いた結果でもありますが。
6年の夏にやることは算数の苦手分野克服。漢字の徹底。理科・社会の苦手分野の克服
そして、この苦手分野を見つけ出してひとつずつ潰して行けさえすれば成績は劇的にアップします。
毎週の週テスト・組み分けテストの結果でできなかったところは、データとなって返却されるのでそれをまとめておけば親でもわかります。
また、塾の先生にお願いしてデータをもらうという方法もあります。
データをもとに塾の夏期講習を受けたり、家庭学習のスケジュールを組んだりすれば、家庭教師に頼らなくても十分に成績は上がります。
しかし、データは集めても親がスケジュールを立てて子供にやらせることは非常に難しい。
家庭教師は利用の仕方で成績は劇的に上がります。
成績が上がらないのは、家庭教師にお願いしたことで安心しまうこと。すべてまるなげしてしまうことにあります。
家庭教師を頼むときは、ほとんど顔合わせがあります。大手の家庭教師センターは、営業の方が自宅または自宅近くのカフェ等に来てくれてお子さんの状況や希望を親切に聞いてくれます。
希望の実績もある良い指導者を見つけて安心してはいけません。
主導権を家庭教師側に渡さないことを心がけてください。
「お子さんにテストしてみて苦手なところを探してそれに沿って計画表を立てます。」
というのは信頼できるようなできないような言葉。
1回ぐらいテストで見つけた苦手なところを潰したところで成績は上がりません!
良い家庭教師センターは電話した時点で今までのデータを用意するように言ってくれます。その上で、希望を聞き、計画表を作ってくれます。
劇的に成績を上げたいと思ったらとにかくお子さんのデータを充実させます。
算数はノートを見せ、
「このような解き方で指導されています」
と伝えます。
塾との解き方が家庭教師とで違うと子供は混乱します。
算数ができなくなる場合もあります。
要望書も用意します。
例えば、
・家庭教師のない日の宿題・勉強法
・次回のテストまでの目標設定
信頼できる家庭教師を見つけても主導権は渡さないスタイルをとります。
・今日は、どんな勉強をするのかを確認
・その時間でやる必要のないものはカット。
・自力で解けなかった問題の解説をリストアップ
家庭教師を雇う意味のある内容の学習か常にチェックします。
その日はどんなことをしたのか報告してもらいます。
家庭教師センターによっては、先生による報告書が送られてきます。
今はパソコンがあるので、先生ともセンターともメールでのやり取りも可能です。
費用の高い家庭教師ですから効果をあげるためには効率良い指導が必要です。
親が主導権を持って指導内容を常にチェックすることで家庭教師で成績は劇的にアップします。
ここまでしなくても先生の方が慣れていて、親の要望通りの計画をを用意してくれる家庭教師の方もいます。そういう方に出会えれば親の負担も軽減されます。
家庭教師にとってはやりにくいという顔をする方もいます。そういう方とは衝突も予想されるので家庭の要望を聞き入れてくれる方に変えてもらいます。
今は、家庭教師も無料で体験できるところが多いです。家庭教師センターのサイトには合格体験記も載っていますので
参考になると思います。
時間に余裕がなくても、良い家庭教師に出会えるまで根気良く探してみることをおすすめします。