以前住んでいたマンションの隣の家の女の子が水泳の大会で優勝した
という記事を新聞で偶然見つけました。
なんだか、嬉しくなってしばらく音信不通だったのだけど、「おめでとう」が言いたくて連絡しました。
そして、お互い懐かしくなって久しぶりに会うことに。
「とてもおとなしくて恥ずかしがり屋の女の子だったから、ビックリしたよ」といったら、彼女はハラハラと涙を流し始めてしまいました。
いけないことを言ってしまったのかしら・・・
しばらくして、ここまでに至る話しをしてくれました。
とってもおとなしくて目立たなくて、自分から友だちの輪の中に入っていけないタイプだったそうです。
小学校低学年までは、それでも誘ってくれる仲間にいたのに3年生の終わりから一人ぼっちになってしまうことが多かったそうです。
4年生になると仲間はずれにされるようになってしまいました。
学校に行きたくないと言って泣く毎日。
2年生の時に習い始めていたプール。たいして好きというわけではないけれど、水泳で1番になって自分に自信をつけさせようと彼女は思ったそうです。
学校から帰っても遊ぶ友達もいないのだから、ほぼ毎日プール。
プールで泳いでいると学校の嫌なことも忘れているので、とても良かったとのこと。
どんどん上手くなり、スイミングスクールの強化選手に選ばれるように。
先生にはいつも目をかけてもらってその嬉しさからどんどん明るくなっていきました。
次第に、同じスクールの友だちの憧れの人になっていきました。
学校のプールでも飛びぬけて泳げるので、夏に行われる水泳大会での活躍に皆の態度が一変。
今中学生の彼女。相変わらずおとなしいけど皆から一目置かれる存在で友達もたくさん出来てきたそうです。
おとなしい性格を変えようともがいていた時期は上手くいかない。
性格は簡単には変えられない。おとなしい性質は否定しないで受け入れていきましょう。そして、女の子が行き着いたのは水泳を極めること。
突出した得意分野があるだけで人の見方が変わります。
選んだ方法は正しかったと彼女は言いました。