中学受験塾では、定期的に行われる「組み分けテスト」「クラス分けテスト」が学習のペースメーカーになっています。
組み分け・クラス分けでクラスアップを狙うにはどうすればいいか。
上のクラスに入れば、レベルの高い授業が受けられ、志望校対策も有利に進みます。一方で、テスト結果によってクラスが上下することが、子どものモチベーションや自信に大きく影響する場合もあります。
「なんとなく受ける」のではなく、戦略的に点を取りにいきたいと思っているご家庭のために、組み分け対策のポイントと、効率の良い勉強法をご紹介します。
息子が実際に行ってクラスアップのみならず、中学、高校で実践し結果を出してきた勉強法です。

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取れる問題を確実に取る
組み分けテストでは、応用問題よりも基本問題・暗記問題の正答率が結果を左右することが少なくありません。
暗記項目を取りこぼさないことが、クラスアップの第一歩です。
教科 | 最低限おさえるべき基本項目 |
---|---|
国語 | 漢字、文法・語彙(言語事項) |
算数 | 計算、公式(割合・速さ・比など) |
理科 | 基本知識・公式、頻出の計算問題 |
社会 | 範囲の用語・資料・地図・時代の流れ |
範囲が広くて何をすればいいか分からないときの「時短ステップ」
効率良く勉強するにはどうすればよいか。
- 塾のプリント・テキスト・過去問を1周ざっと解く
→ 全部やろうとせず「わからない問題はすぐ飛ばす」が鉄則
→ 暗記ものは5秒で答えが出なければ次へ - 間違えた問題に印をつける
- 全く分からない →「×」
- うろ覚え・あと少しで思い出せそう →「△」 - 社会・理科の選択問題は口頭チェックがおすすめ
→ 紙に書かず、親子でクイズ形式にすると短時間で効率的 - 答え合わせと理解をセットで
→ 赤ペンで直し、解説を読んで納得するまで理解
→ 解説で分からなければ、テキストを確認 - 「×」「△」だけをもう一度やる
→ 1回目より集中力が高まる
→ 理解できなかったものは、ピンポイントで暗記
塾でもらったプリントや問題集、過去問を利用します。それらの問題をすべて一度やっていきます。
そのとき、わからないところはどんどん飛ばしていきます。
暗記物は悩んでも出来ないので5秒以内でわからなければ飛ばします。そのほかも1分悩み出来なければ飛ばす。わからなかったところは印をつけます。
社会や理科で記号問題を選択するところは、紙に書かず口頭で親がその都度答えあわせをしてあげると早く終わります。
テスト前日〜当日のおすすめルーティン
- 前日:ミスした問題と「あやふやな知識」だけを軽く確認
- 当日朝:計算1〜2問と、暗記カードをサッと見る程度でOK
- 前夜に無理な詰め込みはしないことが成功の鍵です
算数だけは「反復」がものを言う
- 間違えた問題の類題を探して、2〜3題追加で解く
- 「わかる」だけでなく、「解ける」ようにするために、最低2回は繰り返す
算数は、間違えた問題の類題をピックアップしてやります。満点になるまで同じ問題をやり直します。
理社は「資料読み」「グラフ理解」が差になる
- テキストの欄外にある図・表・グラフ・写真も読み込む
- 特にグラフ問題は、「何を表しているか」「増減の理由」が説明できるレベルまで
理科・社会はテキストを読み返し、欄外にある写真、グラフ、細かい項目を覚えます。グラフは、内容を理解して覚えるのがポイントです。 グラフを文章や違う形式のグラフで出題されても理解していれば回答できます。得点源になることも。
まとめ:直前対策は「量より選別」!反復と理解がカギ
クラスアップを狙うとき、多くのご家庭が「やらなきゃ」と焦り、全部やろうとしてパンクします。
「全体を見る → 苦手だけ抜き出す → 理解する → 繰り返す」
このサイクルを数日かけて回すだけで、確実に得点は安定します。
焦らず、しかし淡々と「間違えた問題だけ」を潰していく──
数多くこなすことで、その範囲の重要ポイントが見えてきます。繰り返すことで、重要ポイントを覚えていきます。わからないところを悩まず飛ばすことでたくさんの問題もこなせるはずです。
それが、今の組み分けテストを乗り越える最短ルートです。
この方法で学習すると、直前でもある程度点数を稼ぐことが出来ます。