中学受験も後半戦になると国語は伸びない?
そんなことはありません。
この時期の我が息子、他の科目は、やるべきことが見えていたのに、国語に関しては何をやっても手応えが得られず、どう勉強すればよいか分からない状態でした。
そんな、国語苦手の息子が、「出口汪の論理エンジン」に出会い、たった2ヶ月で偏差値60の学校の国語の過去問で全て9割正解のレベルに。
「もう国語も不安じゃない」と言えるほどに、自信をつけることができ、受験した学校全てに合格することができました。
この記事では、実際に使った教材と取り組み方、そしてなぜ短期間で効果が出たのかを、具体的にご紹介します。

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国語の成績が伸び悩んでいた6年冬
小6の冬、受験本番まで残り2ヶ月。
他の教科─算数や理科・社会にも課題はありましたが、模試の結果をもとに原因を分析し、対策を立てることはできていました。
しかし国語だけは、何が悪いのかすら分からない。
記述も選択も感覚で解いていて、ミスをしても「なぜ間違えたのか」がつかめないまま。
親も本人も、どう対策すればいいのか分からずに困り果てていたのです。
特に読解問題では、「なんとなく」で選んで不正解になることが多く、記述も曖昧で、書いても点にならない状態。
「文章の意味が分かっていないわけじゃないけど、正解が取れない」というのが本人の実感でした。
このままでは第一志望は厳しい──。
そう思っていた時に出会ったのが出口汪先生の『日本語論理トレーニング』でした。
出口汪(でぐちひろし)先生は、論理的に読む力を育てる「論理エンジン」シリーズの開発者です
この教材は、文章を「なんとなく読む」のではなく、因果・対比・例示など、文と文のつながりに注目して“論理的に読む力”を育てる構成になっていて、「これだ」と直感しました。
『日本語論理トレーニング』は、出口先生が提唱している『論理エンジン』という学習法の中心にある考え方です。
文と文のつながりに注目し、論理的に読む力を養う構成に「これだ」と思いました。
ただし、受験本番まで残り2ヶ月。
分量もあり、じっくり取り組むには時間が足りません。
そこで同じ出口汪先生の教材の中でも、短期集中で取り組める実践型のものを探し、たどり着いたのが出口の小学国語レベル別問題集 1基礎編でした。
中学受験で入試までの時間もないため【基礎編】から始めましたが、もっと余裕があれば、基礎の見直しからじっくり取り組める出口の小学国語レベル別問題集 0理論編から始めたほうが、より確かな国語力を身につけられたかもしれないと思います。

また、さらに時間に余裕があるご家庭や、受験ではなく国語力の土台をじっくり育てたい方には、出口汪先生の『日本語論理トレーニング』シリーズからぜひ取り組んでほしいです。

出口汪先生の『日本語論理トレーニング』シリーズのおすすめ理由については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
関連 小学生から読解力を伸ばすには、「出口汪の日本語論理トレーニング」出口の小学国語レベル別問題集 1 基礎編とは
この教材は、「なんとなく」で解答してしまう国語の弱点を、論理的に“読む力”へと変えていく構成になっています。
前半では、徹底的に「理論」について学びます。
文章を読むときに、どこに注目すれば筆者の意図がつかめるのか、読解の型=論理的な読み方を身につけるパートです。
そして後半では、それをふまえて練習問題に取り組み、実戦的な読解力を養う流れになっています。
つまり、
「なんとなく読んでなんとなく解く」状態から抜け出し、根拠をもって読み、論理的に選ぶ習慣をつける
という構成になっています。
また設問の解説もわかりやすく、
- 本文のどこに注目するか
- 選択肢をどう絞るか
- 記述ではどんなヒントを本文から抜き出せばよいか
といった、**「思考の道筋」**までしっかり学べるように設計されています。
息子にとっては、「選択肢は“言葉の雰囲気”で選ぶものじゃない」と気づくきっかけとなり、「正解できた理由」が自分でも説明できるようになったことが、大きな自信につながりました。
息子がたった2ヶ月で効果を出せた理由
出口の小学国語レベル別問題集 1 基礎編は、全体の構成がシンプルで、1回の学習量も多すぎず、毎日コツコツ取り組むのにちょうどいい教材でした。
わが家では、夕食後の落ち着いた時間に、1日1~2ページ(15〜30分)を目安に進めました。
前半の理論パートは、徹底的に理解できるまで読み込みました。
親子で対話しながら読み方のコツを整理していく流れで、息子の理解を確認しながら進めていく感じです。
後半の実戦問題では、
- 息子がまず自力で解く
- 解説を見ながら「なぜこの答えになるのか」を一緒に検討する
という形で進め、少しずつ「感覚」ではなく「根拠」をもって読む力がついていきました。
特別な子じゃなくても成果が出る教材
出口の小学国語レベル別問題集 1 基礎編を読んだ初日に、ああそういうことだったのかと息子が納得した顔をして呟きました。
息子がこの教材に取り組んだのが、12月になろうとしていた頃でした、入試まで2ヶ月のギリギリの時期。
焦りはありましたが、
ここに書いてあることを全部理解できたら、確実に国語は克服できる、あとはやるしかない。
12月になるまで、過去問を解いても、国語は壊滅的な成績でしたが、12月末には、面白いように解けるようになっていきました。
初めは、過去問を何度も解いているので、答えを覚えてしまったのかと思いましたが、受験予定ではない、慶應義塾中等部の過去問を解いてみても、まるで歯がたたないということはありませんでした。
入試直前には、息子が受験するすべての学校の国語の過去問は、9割取れるようになっていました。
9割の内訳は、漢字、熟語、など暗記の分野も完璧にしていた結果です。
中学受験を2ヶ月後に控えていた12月から取り組んで飛躍的に国語の成績をアップさせることができました。
この教材は、もともとできる子が使って差を広げるというより、
「読み方の型が分からず、何となくで解いてしまう子」に寄り添ってくれる教材です。
だからこそ、たった2ヶ月でも目に見える変化が出たのだと思います。
Amazonのレビューを見ると、我が子が特別ではなく、正しく確実に取り組めば誰でも結果が出る優れた教材であることがわかると思います。
まとめ
国語は最後まで伸ばせます。
息子がたった2ヶ月で成果を出せたのは、「論理的に読む力」を身につけられたから。
感覚で解いていた国語が、「わかる・解ける」になったのは、読み方の“型”を教えてくれる教材だったからです。
特別な才能は必要ありません。
正しく取り組めば、誰でも変わる可能性があります。