中学受験は、算数が出来る子が有利です。
なぜなら、入試では算数の配点が大きいだけではなく、算数が一番安定した点数を取ることが出来るからです。
そして、理科も比較的実力どおりの点数を取ることが出来ます。
算数・理科が出来ればかなり有利です。
では、国語や社会はどうなのか?
国語や社会は、当日の問題の相性に左右されます。
特に社会は塾でのテキストどおりということはなく社会にいかに目を向けているかということを問われる問題が出るので、社会が得意だからといって、いつも安定した点数を取れるかは予測しにくいところがあります。
だから算数は、極めると武器になるのです。
国理社で点数が取れなくても、算数で確実に点数が取れれば逃げ切ることが出来ます。
小学6年中学受験当時の息子の塾のクラスにも、算数がずば抜けてできる子がいました。
彼の算数の偏差値は、77
それ以外は、
国語 55
理科 65
社会 60
合計で69
算数以外は、息子の偏差値とほとんど変わらないのに、合計の偏差値では、10近く差をつけられてしまいます。
当時の彼の第一希望は開成でした。
息子は開成には程遠い成績ですが、算数の偏差値を引き上げれば、全体の偏差値を大幅に引き上げることが可能だということがわかりました。
しかし、6年になってから算数を極めるのは難しいです。
みんな本気になっているので、高得点をとっても偏差値はなかなか上がりません。
偏差値70以上は無理だと思うので、当時偏差値60前後の息子は偏差値65を目標にしていました。
算数は、4年、5年で差をつけないとなかなか偏差値70以上をたたき出すのは難しいです。
偏差値77というのは、みなが出来ない問題で満点か、1問間違い。
6年になってからの満点狙いは難しいです。
ひらめきがないとなかなか難しいです。
ひらめきがない子はどれくらいの偏差値まで伸ばせるのか
偏差値67あたりでしょうか。
正答率一桁の問題も解けるほどになれば光も見えます。
では、どうすればいいのか。
塾の先生に伺ってみました。
4年、5年では毎週のテストで理解できないところがない状態にします。
忘れないように、過去の単元も定期的につぶしていきます。
テキストの基礎問題、応用問題を何度も行い、いつでも満点が取れるような目標設定をします。
基礎が出来ると、応用を解く力がついてきます。
問題を解くスピードをつけ演習量を増やしていくと6年になって差が出ます。
個人差はありますが、ひらめきのない子、算数が得意ではなかった子でも偏差値も65以上は安定して取れるようになるとのことです。
では、6年生になってからはどうするのか。
こちらも塾の先生に伺いました。
やはり、過去に戻り、出来ないところがないようにつぶしていきます。
効率的に学習をすすめるために、苦手分野からはじめます。
何度やっても満点が取れるまでやります。
我が家では、解説を見ても解法がわからないものは、
受験算数の裏技テクニックを活用しました。
数日、又は数週間置いてまた同じ問題をやります。
これも、満点が取れるまでやります。
一行計算は、5年のものから複数ページ毎日やります。
数年前に早稲田に合格した男の子もこの勉強法で春の算数の偏差値58から冬には偏差値が67になり合格を手にしたそうです。
我が息子も毎日頑張り、入試直前には算数が一番の得意科目になり、当日のテストでは1問だけ不安なものがあったが、解き方と計算が間違ってなければ満点の自信があるという出来でした。
時間をかなり残したところで全問解ききったので、ケアレスミスがないか確認する時間も十分出来たそうです。
入試直前にどの程度偏差値が上がったのか計ることが言えないのでなんともいえないのですが、難関中学に合格することが出来、算数で満点近い点数を取るまでの実力がついたことで直前までやり続けた学習方法に効果があったと証明できると思います。