中学受験 塾で上位クラスに入るには

中学受験は先手必勝です。

中学受験で一番大変なのが5年のカリキュラムです。

ここで苦手分野が少なければ少ないほど上位校への合格可能性が高くなります。

算数は、売買損益、割合、速さ、合同と相似、比と受験に直結する重要カリキュラムが多くなります。

理科も、豆電球、消化器官、振り子、水溶液、気体の性質とこちらも苦戦する重要カリキュラムばかりです。

地理、歴史、国語の知識要素等の暗記要素も多く、5年の途中からカリキュラムの消化不良を起こすお子さんが目立ち始めます。

御三家、難関校を目指すお子さんと偏差値が50前後でなかなか上へ目指せないお子さんとはっきり差が出てきます。

頑張って偏差値55は行くのだけど、60をどうしても超えられないというお子さんも出てきます。

何が差となってしまうのでしょう。

たとえば、塾のクラス分けテスト、組分けテストで範囲をすべて勉強することが出来るか出来ないか。

ここが大きな分かれ目となります。

なぜ、テスト範囲を理解してテストに望むこと望めない子が出てくるのか。

ひとつは、授業を集中して聞ける、授業中で内容を理解暗記できる資質のある子かどうか。

学ぶことを楽しんで進んで自ら復習に取り組むことができるかどうか。

そういうお子さんは、塾に入る前に何かやっていなくても、上位クラス、選抜クラスに入ることが出来ます。

では、そういうタイプではないお子さんはどうするのか。

お子さんが、まだ低学年で中学受験をさせようとしている方は

計算が得意な子になるようにしてください。

公文やそろばんを習わせるのもいいでしょう。

家庭で百マス計算を日課にするのもとてもよいと思います。

  • 読み聞かせをする。
  • 本好きにさせて、読書の習慣をつける。
  • 小学6年生までの漢字を5年生までに先取りで学習させます。
  • 四字熟語、同音異義、同訓意義、慣用句をトイレなどに張って頭の隅に残るようにさせます。

無理して暗記させる必要はありません。

5年で学ぶようになり、頭の隅に残る状態であれば、テスト前に簡単に子供は覚えてしまいます。

博物館、資料館に通い知的好奇心を刺激します。

5年で学習することを先取りして、低学年に教え込む必要はありません。

高度な学習を無理して理解させようとすると、勉強自体嫌いにさせることになりますので注意しましょう。

低学年では、計算力、漢字、語彙力、読解力、知的好奇心を高めると上手くいきます。

4年生で通塾中であっても同じです。

塾のカリキュラムは、まださほど大変ではありません。

塾のカリキュラム以外でこれらの力をつける工夫をしてさらに、

塾の復習を必ずする習慣をつけてください。

では、5年生ではどうでしょう。

  • 毎日計算問題をやる。
  • 基本問題がスラスラ解けるようにする。
  • 難問を解説を見ながら丁寧に解く。
  • 同じ問題を解き、似た問題を解く。これを2回以上繰り返す。
  • 漢字の学習をやる。
  • 国語の読解は、その都度テストの解き直しを解説を見ながらやっていく。

社会、理科は隅々までテキストを読む。

  • 書いてある内容を丸暗記ではなく、頭の中で整理して理解しながら覚える。

算数、理科はテキストを読んでもわからない事項が多くなってきます。

ここで、先生にわかるまで質問できる子にしてください。

6年になると積み残しが多く、周りも頑張っているので偏差値を上げるのは難しくなってきます。

5年までの苦手分野をつぶすことが遠回りであっても確実に成果をあげる方法です。

平日は、毎週のカリキュラムの復習しかできないと思います。

しかし、土日は、計画的に苦手分野を書き出し、ひとつずつつぶしていく時間を作ってください。

この積み重ねで必ずお子さんは塾の上位クラスに入ることが出来るでしょう。

我が子も、5年で四谷大塚に入塾したときは、偏差値40で下から2番目のクラスからスタートしました。

もちろん、授業内で理解できる子ではなかったので、毎日コツコツ学習し、5年秋には偏差値63で上から2番目のクラスに入ることが出来ました。

ここの校舎は、全部で10クラス。

上位2クラスが選抜クラスです。

心がけたのは、毎週のテストの出来に一喜一憂せず、復習を積み重ね、苦手分野を克服することに徹底しました。

最終目標は、希望の学校に合格することですが、基礎を確実に苦手分野を可能な限り克服した状態で、6年後半の過去問を繰り返しやることが合格の鍵になるはずです。

演習問題をいかに多く解けるかが中学受験成功の秘訣なのではと思います。