習い事をどこにするか迷った時の基準 2

習い事をどこにするか迷った時の基準 1 の続きです。

何も極めるわけではないので、そこまで考えなくても、そんな熱心なところでなくてもという考えもあるでしょう。

しかし、カリスマ性のある人との出会いは、将来に大きな可能性を与えてくれます。

ヴァイオリニストの千住真理子さんは、三人兄妹の末っ子です。

兄が習うヴァイオリンのお稽古に赤ちゃんの頃から一緒にお供していました。そうして、導かれるようにヴァイオリンを習うようになりました。

ヴァイオリンの先生は、鷲見三郎氏。ある時期、日本を代表するヴァイオリニストのほとんどが鷲見門下生だったといわれるほど指導者です。

彼女が、鷲見先生に指導を受けることになった話しは興味深いです。

千住真理子さんの兄、作曲家の千住明さんが3歳の頃、テレビに出ていた

鷲見先生を見て

「あの人に会ってみたい」と言ったそうです。

普通の母親なら、「あんな有名な人。無理にきまっているわ。」

とその一言を軽く流してしまうでしょう。

その話を友人にし、鷲見先生と親しい友人が先生にその話をしたそうです。鷲見先生から、招待を受けることになりました。
(そういう知り合いが身近にいるというのは稀で羨ましいことです。)

その日の体験は、衝撃的だったといいます。

「こんな素晴らしい体験を明一人だけ受けさせるのは不公平だ」と思い、ピアノをすでに習っていた、後に画家になる長男の博さんにも習わせることになります。

そして、兄達のお供をしていた真理子さんも習い始めることになります。

ご存知の通り、ヴァイオリニストになったのは、千住真理子さんだけです。

兄達は、それぞれが生きていく道を見つけ画家へ、作曲家へと第一線で活躍しています。

千住家の子どもたちがそれぞれの道で活躍しているのも千住真理子さんのお母様の子育てが一番影響していると思いますが、子供の頃、鷲見先生の出会いも、今のそれぞれの道へ進む上で影響を与えている気がします。

3兄妹そろって一流の芸術家に育てた千住家では、どんな子育てをしていたのでしょう。

世界に通用する芸術家が誕生する背景には、正しく導いてくれる師、それに応えて努力して努力して才能を磨き続ける本人の情熱、その才能を信じて助け合う家族の存在がありました。


この2冊は、子育てのヒントになります。