中学生の我が娘は、ヴァイオリンに関する職業につきたいとう夢を目標に音楽高校を受験するために日々ヴァイオリンの練習に励んでします。
その娘も小学6年生のときに中学受験をしました。
目的は、
- 音楽に挫折したときの逃げ道のために、高校受験をしない選択肢を残したかったことと
- 勉強することで知識を広げることで音楽の幅も広がると思ったこと
- 勉強とヴァイオリンの両立が出来るのは中学生時代より小学生時代だと思ったこと
などでしょうか。
両立は大変でした。
ヴァイオリンの練習は平日は3時間 勉強は3~4時間
休日はヴァイオリンの練習3時間 勉強は8~10時間
休日それだけ勉強が出来たのは、ヴァイオリンの試験前、演奏会、発表会前に丸一日練習してきたからでしょう。
受験も本人の希望だったので、楽しみながら練習も勉強もしていたような気がします。勉強を親が促すことなく、親としては楽な関わり方でした。
受験したのは、国立の1校のみ。
ヴァイオリンにお金がかかるので私立は選択しませんでした。
公立は、対策を立てても合格する確立が低いと考え避けました。
過去問を徹底的に分析し、効率の良い学習スケジュールを立てて勉強しました。
入試試験の2日前にヴァイオリンの発表会にも出ました。
やることはやったという気持ちで受験日を迎えました。
試験問題は、得意なところが出て手ごたえもあったと喜んでいました。記述があったので自己採点で正確な点数は出せませんでしたが、親が採点してもこれはいけるのではという出来でした。
合格発表の日、娘の番号が見つかりません。
まさかの不合格
親子で呆然とし、泣きました。
しばらく結果を受け入れられないでいました。
しかし、子供の立ち直りは早いです。
卒業の嬉しさ、中学生になる嬉しさに落ちたことが過去のものになっているようでした。娘の姿に親も立ち直ることが出来ました。
入学した公立中学は、文武両道を掲げスポーツも学力もレベルが高いようで遠くから通ってくるお子さんもたくさんいます。
中学受験残念組、スポーツや芸事に打ち込んでいるお子さんもいて話があう友達がたくさん出来たようです。
学校の勉強も中学受験で勉強したことを習うことが多く、勉強は非常に楽だといいます。
定期テストも学年で10番前後をキープしています。
勉強は、リベンジ組が頑張っているので10番以内になるのはなかなか難しいようです。
それでも、定期テストの期間もヴァイオリンを9時まで練習してこの成績をキープしているので本人としては満足なようです。
今何とか両立できているのも、中学受験をしたお陰なのだと実感しています。
中学受験は試験の合否で成功か失敗かに分かれるような気持ちになってしまいます。
でも、それは錯覚です。
中学受験体験記としては、失敗例でしょう。
やるだけのことをやっての不合格だったので、その学校とは縁がなかったのだと思います。1校しか受験しなかったのも失敗だったのでしょう。
行かないにしても勉強の成果を実感するために私立を数校受けるべきだったのかも知れません。
でも、今は失敗だったとは思っていません。
合格出来なかったのは縁がなかっただけのこと。今の中学に通ったのも未来のレールに導かれているのだと思います。
中学受験で学んだことは身についています。
ある時期、目標に向かって頑張った経験は生かされます。
自信になります。
今、心から中学受験して良かったと親子で思っています。