公立中高一貫校の合否はすっきりしないものがありますね。
私立よりも家計に優しい公立中間一貫校は、競争率が高く、試験も独特で合格へのハードルは高いです。
合格出来た方は本当に頑張ったと思います。
不合格だった方は、頑張りが足りなかったわけではありません。
縁がなかったのです。
頑張っても合格を手にする事が難しい公立中高一貫校だけに不合格の知らせは悔しいです。悔しさだけでなく怒りもこみ上げてくるでしょう。
公立中高一貫校に特化した塾も増え、塾も過去のデータを分析し、学校ごとの対策講座を設けるなど具体的な対策を立てる塾も出来てきました。
情報を収集し合格の可能性の高い塾に通塾しても合格できない子が多いのが現実です。
公立中高一貫校合格者の基準とは?
公立中高一貫校の選抜方法は「報告書・適性検査・作文・面接・実技検査」等によって総合的に合格者を決定しています。
適性検査・作文の対策を立てれば学校が求める合格点をクリアすることができます。
学校側も、受験者側が対策をしっかり立ててきて合格の決定には頭を悩ませています。
公立中高一貫校は記述が多いです。私立のように○×ですっきり誤答を区別することが記述では出来にくいわけです。
記述で個性を見つける、伸びしろの可能性を見つける
試験での回答の仕方で学校側の求める生徒像と一致した回答をする子に配点を多く与えています。
小学校時代に目立った活動のある子はさらにそこでアドバンテージがつきます。
どんな子が合格しているのか
実際に合格を手にしたお子さん、不合格だったお子さんを見ると公立中高一貫校の合格者は、
- 対策を一生懸命立てて頑張った子
- 小学校時代に目立った功績のある子
イコールではないと実感しました。
私の周りの合格者の中には、
- 小学校の成績が特別出来たというわけでもない
- 目だったところがそれほどなかった
お子さんがいました。
不合格者の中には
- 小学校の中では勉強もスポーツも出来る優等生タイプ
- コツコツ努力して、適正検査もそれなりに手応えを感じ合格の可能性を信じていたのにだめだった
お子さんもいました。
あの数時間の試験と報告書で合格不合格を学校側の基準でふるい分けるというのは酷ですね。
数時間の試験と報告書での合否は縁
公立中高一貫校では、学力検査を行わないことになっています。
この建前がすっきりしない合格判定を行う結果になり、不合格だった受験生とその親御さんに大きなダメージをあたえてしまっているのです。
試験が良く出来て合格かもしれないと思っていてもまさかの不合格があり、試験が良く出来なくて落ち込んでいた友達が合格してしまうのが公立中高一貫校の受験なのです。
「なぜ、あの子が・・・」
「私のほうが・・・」
と合格した子に嫉妬を持つこともあります。これはごく自然な感情です。
どうか不合格でも引け目に感じないでください。その学校とは縁がなかっただけです。
受験に向けて取り組んだことは財産
コツコツ努力してきたことは財産になっています。
公立中高一貫校の合格はくじのようなものだと割り切るには時間がかかるかもしれません。
不合格した子は、合格した子より頑張りが足りなかったと判断しないでください。
私立受験に合格する方法はあります。
しかし、公立中高一貫校には合格の可能性が高くなる方法はあっても、合格する方法はあるようで実はないのではないでしょうか。
公立中高一貫校を受験する場合、絶対の方法はありません。合格した家庭の体験記どおりやっても合格する可能性はあっても確実に合格するとはいえません。
勝負は10年後、20年後
公立中高一貫校不合格でも落ち込まないでください!
その学校に縁がなかっただけです。
その後入学した学校に出会いがあります。
人生を変える何かがあります。
高校受験でリベンジできるかもしれないし、勉強以外の特技で人生を切り開いていくかもしれません。
未来を信じて、結果をプラスに考えましょう。
勝負は10年後、20年後の姿です。
おすすめの本