Z会の幼児コースの効果と評判【中学受験終了組の視点】

幼児教育に興味のある人に人気の通信教育「Z会の幼児コース」。進研ゼミのこどもちゃれんじの付録にあるようなおもちゃやDVDはいらない、考える力を身につけたいという方に人気があるようです。

Z会の幼児コースは付録など一切なく、好奇心の芽を重視した体験型の学習教材とテキストワークを中心とした幼児向け通信教育です。

「できた!」という達成感の積み重ねで、考える力や、粘り強く何かに取り組む力を養います。

でも、お金を払って体験学習の通信教育ってどうなの?高くない?という声もあります。では、実際のところどうなんでしょう?

体験学習ができる通信教育Z会幼児コース

Z会の幼児コースの資料請求をすると、「ぺあぜっと」と「かんがえるちからワーク」という教材サンプルが送られてきます。

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実験、お料理、探検など実体験から学び取ることを意識した体験型の学習教材。 [/st-mybox] [st-mybox title=”かんがえるちからワーク” fontawesome=”fa fa-paperclip” color=”#FFA000″ bordercolor=”#FFA000″ bgcolor=”#ffffff” borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold”]

考える力を養い、一人で学ぶ練習ができる工夫がされた国語、算数、理科と生活科のワーク教材。

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Z会の幼児コースを検討している方には、この体験型の「ぺあぜっと」の評判や効果、口コミ情報などを知りたいと思っている人が多いようです。

口コミなどを見ると、「ぺあぜっと」で使う材料を家庭で用意しなければならないので、ちょっと大変という声も多く、共働きの方にはハードルが高いという印象です。そこがネックとなって躊躇してしまう方がいるようですね。

しかし、体験型の課題は、日曜日にパパに任せているという方もいて、巻き込み型が「これまでママ任せの育児から夫婦一緒での子育てになって良かった」「パパの方が楽しんでいて日曜日にダラダラのパパの姿を見なくなった」と、パパを巻き込んで上手にやっている方もいて、家族円満にもなる教材だと思いました。

育児に協力しないタイプのパパは、子供と接している時間がないので、子供との楽しみ方が想像できないからなんですね。要は指示待ち!?ですから、テキスト通りの体験学習をある意味忠実に守ってくれるので、パパの方が向いているという場合もあるようです。

上手くいっている方の口コミなどを見てみると、一緒に体験することで、子供の喜ぶ笑顔を見て、パパもまた子供の笑顔見たさにやっているようです。ママがやらなきゃと思うと負担になるので、共働きにかかわらず、パパとママとで分担して始めると上手くいきそうですね。

資料請求をするとお試し教材がもらえますので、パパも巻き込んでできる内容なのか不安な方は、実際に見て確認するといいと思います。

 

思考力につながる力を育てるZ会の幼児コース

「ぺあぜっと」と「かんがえるちからワーク」は、幼児期の「やってみたい!」という好奇心の芽生えを重視し、体験とワークの組み合わせで、思考力につながる力を育てる非常によくできた教材だと思います。

Z会では、「できた!」という成功体験をとても大事にしています。

体験学習なら通信教育に頼らずできないか?

市販のドリルや教材を使い、親子で実験したり、料理をしたり、工作をしたりと好奇心を持たせる体験は、通信教育に頼らずできそうです、しかしネタ収集が大変です。

ネタに尽きると続けられなくなります。どの分野もバランスよく体験させるネタを考えるということを考えると、やはり、よく考えられた体験課題をさせるほうが楽ですね。

月謝は、一番高い年長さんで12カ月一括払いにして、約2,470円。外食をちょっと我慢したりとちょっぴり節約すればなんとかなる金額です。

成功体験が子供の才能を伸ばす

中学受験を経験した息子を見ていると、成功体験の積み重ねが子供をさらに引き上げてくれると実感します。小学生の子供が、中学受験のための勉強を遊びを我慢して頑張るって凄いことなんですね。

中学受験の算数なんて本当に難しい。親も悩むほどの難問にチャレンジしているんです。「わからない」「できない」の繰り返しで、何度も壁にぶつかります。

そこで「できた!」という成功体験が諦めないで壁を乗り越える力を後押ししてくれるんですね。

幼いころから、「できた!」という成功体験をしてきた子は、やっぱり壁を乗り越えるのが上手です。何度かチャレンジしたり、工夫することでできるようになるというのを経験してきたから、壁にぶつかってもあきらめないで頑張れるのです。

難関大学の合格者を多く輩出したZ会ならではのカリキュラム

Z会は、東大・京大などの難関大学の合格者を多く輩出するノウハウを持った通信教育です。難関大学に合格するには、どんな力が必要かというデータがあります。幼児期には何をすべきか。どんな力を育てるべきか良く研究しています。

「できた!」という成功体験を重視した教材は、難関大学合格者を多く輩出するZ会ならではのカリキュラムではないでしょうか。

中学受験と体験学習の関係性

息子の中学受験時の成績は、教科の理解度にばらつきがありました。特に理科の植物の分野は何度やっても覚えられず苦戦しました。小学生低学年までの生活習慣に原因があると感じていました。

五感を育てることを意識していたものの、外で植物を観察したり、料理を一緒にして五感を養ったりなどということはしてきませんでした。

Z会幼児コースの「ぺあぜっと」は、外に出かけて植物を観察したり、魚を買いに行って、その魚をウロコから一緒にとって調理するといった、五感を大事にした体験学習ができるようになっています。

知識の暗記、算数の強化は、先手必勝で中学準備期間にやらせるご家庭は多いです。実際これでアドバンテージはつき、楽に上位に位置することは可能です。しかし、実際に6年になり御三家、難関校の過去問を目にすると愕然とします。暗記に優れ、算数処理能力が早いだけでは、合格できないようになっています。

勉強ができる人物より社会を動かす能力のある人物の育成

社会を動かす人物を育成する御三家、難関校は、社会の動きに好奇心を持ち参加し、自分が生きる世界に好奇心を持った目で観察ししっかりとした意見を持つ子供を必要としているのです。

入試は勉強ができる人物より社会を動かす能力のある人物の資質を持った子供が合格する問題です。

幼児期の実体験やあらゆる分野への好奇心が中学受験だけではなく将来社会を出たときにも武器になります。各分野に好奇心を持つことが学習の吸収のスピードを速めます。

塾通いと実体験を一緒に行う難しさ

しかし、悲しいかな受験勉強をスタートさせてそのことに気づく人が多いのです。そのことに早い段階に気づいてもいったん中学受験をスタートさせてしまうと好奇心を持たせるような経験に時間を費やす余裕がなくなります。

気づいたらその時点から実体験を意識的にさせるということも大切ですが、すでに好奇心に偏りが出てきて、親が働きかけてもなかなか反応を示さないという時期に入っています。わかっていても、そのような分野を強化していくのは難しくなってしまうのです。

Z会の「幼児コース」は、そういう面から見て、伸ばしたい能力を適切な時期に育てる視点を持った非常に理にかなった教材だなと思いました。