上手くなるためにヴァイオリンの練習時間はどれくらいが理想なのか?
五嶋みどりさんは、子供のころ6時間以上やっていたという話を聞いたことがあります。
しかし、弟の五嶋龍君は、それほどはやっていません。少ない時は、2時間しか練習しないといいます。
コンクールで本選に行けるレベルのお子さんは、毎日4時間から5時間練習しているようです。土日は、一日中ヴァイオリンを弾いています。
夏休みも、毎日10時間以上練習しているお子さんもいらっしゃいます。
では、毎日4時間練習すれば上手くなるのか?
多分なるでしょう。
でも、4時間練習すれば、だれもがコンクールの本選に行けるレベルになれるというのは間違えです。
ただ練習時間が長ければいいというのは間違えなのです。
練習の時間ではなく、正しい奏法での練習の質です。
正しい奏法が身につけていなければ、1日中練習しても評価してもらえるレベルにはなりません。
練習の質が悪ければ、5時間練習してもコンクールで本選に行けるレベルにはなれません。
的確な指導をしてくれる先生について、その都度、先生から与えられた課題を次のレッスンまでに集中して仕上げることができれば、2時間の練習でも上手くなります。
しかし、コンクールの本選に行けるレベルになると、与えられた課題をクリアするのに2時間では無理。
毎日6~8時間集中して練習しても足りない、それくらいかかってしまうほど高いレベルの課題を要求されます。
土日や夏休みに10時間以上練習するのも、より完璧に仕上げるためには、平日の練習時間では不十分と感じているからです。
ある程度上手くなりたいのなら、2時間くらいの練習は必要でしょう。
コンクールを目指しているのならそれ以上の練習時間になるでしょう。
但し、、正しい奏法、基礎が身についていることが前提です。
コンクールを目指すレベルまでに上達したいのなら、基礎や正しい奏法を教えてくれている先生につくことをおすすめします。
コンクールまでは、考えていないけれどとにかく上手になりたいのならば、
毎日2時間、基礎練習を取り入れった練習をしましょう。
しかし、人間が、ましては子供が集中して2時間以上何かを取り組むのは難しいですね。
レッスンの工夫としては、
■朝起きてからスケールをやる。
■学校から帰ってきてから夕飯まで、
セヴィシックやエチュード(カイザーやクロイツエル)をやる。
■夕飯後に、曲をやる。
このように、連続しない練習メニューにするとだらだらせずに長時間練習することができます。
また、
・基礎を徹底的に練習する日
・曲を徹底的に練習する日
・苦手なところ(ヴィブラートのかけ方、重音のスケールなど)
を徹底的に練習する日
一週間の練習メニューを細かく決めると、子供のモチベーションを高め練習できるようになります。
そして、本を読む、映画を見る、友達と遊ぶということも生活の中に取り入れるということも大切です。
生き生きしたヴァイオリンを奏でるためには、ストレスに満ちた生活では難しいでしょう。
大切なのは、出来ないところを出来るようにするための練習を効率よくやっていくこと。
感性を高めることを生活の中で経験出来ていることではないかと思います。
子供のヴァイオリンの練習時間についてはこちらのサイトでも詳しく紹介しています。
~Violin Cantabile(ヴァイオリンカンタービレ)~